延宝8年(1680)閏8月6日江戸時代最大といわれる台風が東海地方にも襲い、浅羽・横須賀地域も大きな被害(高潮災害)を出した。被害の詳細を記した記録「長溝村開発由緒書」をもとにその様子を紙芝居にて紹介しています。
津波(高潮)が押し寄せ、海岸通りの大囲堤は皆、波で切られ浅羽中に汐が押し入り浜通り(東同笠から中新田・大野)の家は押し流された。
幼い一人の子供を背負うて波の間を生死の境と漂っていたが、何とか一人助かって先祖の霊を祭らればと思い、その子を思い切って切り離し、我が命は助かった。「六十年経っても昼夜その時のことを思い出す」と涙ながら語った。その人は大野の人だそうだ。