『岩松寺の歴史と文化展』 ただ今準備中! その4

歴史の案内人

2014年03月26日 11:25

 岩松寺の面白みは江戸時代の副業として、大工さんのリーダーに対して免許と、聖徳太子講という大工仲間で行う行事に掲げる掛軸を授与していたことです。

 「岩松寺がなぜ大工の免許を?」と誰もが疑問に思うはず。これは、徳川家康が関東へ移るのに従って遠州の大工棟梁の多くが江戸に移住し、街造りに参加したことが始まりのようです。

 岩松寺には3巻の巻物が残り、新潟県加茂桒原家(くわばらけ)には4巻の巻物が残ります。桒原姓発祥の地は袋井市長溝。加茂の桒原家は江戸で大工棟梁として活躍していた桒原平八を藩がスカウトして越後に迎えたようです。

 岩松寺の巻物三巻はどれも数mにわたる長大なもの。現物はほんの一部しか出せないので、複写を壁に貼ることになりそう。わかりやすい展示を目指すには、細かな作業の積み重ねが必要なのです。


袋井市歴史文化館公式ホームページ




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