「袋井の歳時記」庚申講【庚申信仰】

庚申信仰とは、旧暦で60日に一度巡ってくる庚申(かのえさる)の日に庚申の尊像(青面金剛童子)を祀って仲間うちで集まり、その日は眠らずに過ごし、長寿を願う信仰です。この仲間のことを庚申講と呼びます。
庚申信仰は中国の民間宗教(道教)の三尸(さんし)説が原型となっており、人間の身体の中に「三尸の虫」という三匹の虫が必ず寄生すると考えていました。
三尸の虫は60日に一度、庚申の夜にだけ人々が寝静まると身体を抜け出し、天帝(寿命を決める神様)の所にその人の60日間の悪いおこないを告げ口しにゆきます。人々は悪いおこないを告げられて寿命を縮められないために(長生きする)、三尸の虫が身体から抜け出さないように、仲間で集まってみんなで朝が来るまで寝ずに起きていようとするものです。
 今では寝ずに過ごす風習はなくなりましたが、庚申さまを祀り、飲食を共にして、親睦、コミュニケーションの場として、昔と同じように庚申信仰行事は引き継がれています。

青面金剛童子

「袋井の歳時記」庚申講【庚申信仰】

庚申講の食事

「袋井の歳時記」庚申講【庚申信仰】


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
「袋井の歳時記」庚申講【庚申信仰】
    コメント(0)